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整形外科
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2025.03.18
犬猫の外耳炎
人と同様に犬や猫も外耳炎になることがあります。多くは皮膚に何らかのトラブルがある子で起こりやすく、中には異物による刺激や誤った耳のお掃除でなってしまう子もいます。 治療としては点耳薬が良く使用されますが、今回誤った点耳薬の使用で難治化した外耳炎の猫ちゃんが来院されたので紹介します。 2ヶ月前に耳を痒がるようすがあり、耳垂れもでていたため病院で外耳炎と診断され、2ヶ月の間ずっと点耳薬を使用していたが良くならないとの主訴で来院されました。慢性化しており鼓膜の状況も分からなかった為、耳の内視鏡を実施した所、点耳薬の成分が耳道内に固着しており、鼓膜が破れて鼓膜付近で炎症を起こしている様子がみてとれました。 耳道内を洗浄し、可能な限り綺麗にしたのが次の写真です。 洗浄後は点耳治療をやめて、内服投薬に切り替えたところ劇的に改善し、2週間で治療は終了としました。 今回の症例は中耳炎や内耳炎に伴う神経症状などはありませんでしたが、外耳炎からより耳の奥の炎症に発展することも多く、特に鼓膜に穴が空いている場合は点耳薬は禁忌です。 この症例以外にも異物や毛詰まり等、慢性化する外耳炎には理由があることが多い為、治療をしても2週間以上改善がない場合や繰り返す場合は一度詳しい検査をされることをお勧めします。
2025.03.07
休診のお知らせ
こんにちは。きたなか動物医院です🐶 休診のお知らせです。 4月12日(土)〜4月14日(月)は休診とさせていただきます。 内服等のお受け取りが必要な方はお早めににご連絡ください。皆様には大変ご不便をおかけしますがよろしくお願いいたします。🙇♂️
2025.02.24
猫の尿管腎臓結石
猫の尿管はとても細く小さな結石でもすぐに詰まってしまいます。こういった結石に対して外科的に摘出手術をすることもあれば、摘出が難しい場合にはステントや皮下尿管バイパス(SUB)システムといった人工尿管を設置することもあります。ただし人工尿管に関しては設置後の膀胱出血などの合併症の問題や、耐用年数が8年程と決まっているため、設置時の年齢によっては将来的に交換の必要が出てきます。そのため当院ではできる限り動物自身の組織を使用して尿管の修復を行うことを目指しています。 他の病院で一年前に尿管のステントを設置してそれが破綻した猫ちゃんのレントゲン写真です。腎盂に結石があり、ステントが腎臓まで届いていませんでした。摘出したステント周囲には結石が多数付着しており完全に閉塞していました。(青線が腎臓、黄色破線がステント、赤線が術前に設置した腎瘻チューブ、黄線が結石、緑線が膀胱になります) 膀胱と腎臓を残った尿管で繋げて、腎盂の結石を摘出しました。術後のレントゲン写真では腎盂の結石がなくなり、ステントも抜去していますが、ステント周囲に付着した結石が遊離した尿管に残っています。尿管は2〜3cm程度あれば膀胱と接続できるため、当院ではSUBシステム設置の前にこの方法を提案しています。ステント設置は結石の問題が将来確実に生じるため当院では行っておりません。 尿管の動きがステントの影響で悪くなっていたため心配はありましたが、術後は腎盂の拡張と腎数値の悪化は落ち着きました。 もしも腎泌尿器に関してお困りのことがありましたら一度ご相談ください🙇
2025.02.10
こんにちは。 きたなか動物医院です🐶 休診のお知らせです。 3月15日(土)〜3月17日(月)は休診とさせていただきます。 内服等のお受け取りが必要な方はお早めにご連絡ください。 皆様には大変ご不便をおかけしますがよろしくお願いいたします。🙇🏻♀️
2025.02.08
レーザーによる腫瘍の緩和治療
当院では様々な理由で外科手術によって腫瘍を取り切れない場合にレーザー治療を行う場合があります。 写真のモルモットちゃんは頭部に腫瘍ができ、他の動物病院で切除が難しいと診断され、当院にいらっしゃいました。腫瘍が大きくなりすぎて頭は傾き、動きも緩慢になっていました。切除するには耳も含めて広範囲な頭部感覚器の切除が必要になるため術後の生活に影響が出てしまいます。飼い主様と相談した結果、根治は望めなくても腫瘍の縮小を望まれたので、半導体レーザーによるICG治療を提案しました。 何回かレーザー治療を繰り返す中で2ヶ月前後で腫瘍は小さくなっていきました。治療中この子の体調は安定しており、食欲が落ちることはありませんでした。 今では毛も生え、元々の腫瘍が大きかったため皮膚にひきつれが生じてはいますが、気にならない程度に落ち着いています。飼い主様も大変御喜びになり、諦めずに良かったと思える症例でした👏 動物も高齢化が進んでおり、この子のように腫瘍に苦しむ子は多く、特に小動物では切除のために麻酔をかけることも難しい場合があります。そのような場合でも少しでも苦痛を取り除けるように体になるべく負担の少ない治療を提案しております。
2024.12.05
犬の腫瘍②(乳腺腫瘍)
年をとると動物も人と同じように癌にかかることが増えてきます。早くに発見できれば根治も見込める為、それぞれの動物の平均寿命の半分を過ぎたあたりからは定期的な健診をおすすめします。 今回はそのような癌の発見に少しでも早く気付けるように、当院に来院された小さながんサバイバーたちをご紹介していきたいと思います。 今回紹介する子は避妊手術を受けておらず、7歳くらいから胸にあったしこりが急に大きくなった為来院されました。 乳腺は腫れ、硬くしこりになっており血混じりの乳汁分泌が見られました。左右の乳腺両方に腫瘍が生じており、動きづらそうでもありました。 手術を行い、左右の乳腺の全摘出と避妊手術を行いました。術後の経過は良好で10日前後で抜糸を行い、終了としました。 当院ではワンちゃんの避妊手術は6ヶ月齢前後での実施をお勧めしています。その理由は女の子特有な病気である子宮蓄膿症と乳腺腫瘍の予防のためです。乳腺腫瘍は7カ月齢未満に避妊手術を行うとほぼ100%予防できます。初発情を終えた後は概ね毎年10%程度ずつ予防率は下がっていってしまう為、子供を考えた場合でも2〜3年以内には避妊手術を受けられることが望ましいと考えています。
2024.12.02
年末年始休診のお知らせ
こんにちは。きたなか動物医院です🐶 🎍年末年始休診日のお知らせです🎍 12/31(火)〜1/3(金) 休診 となっております。 処方されています内服薬の残量はお早めのご確認をお願いいたします。また、フード・予防薬のご注文は業者さんもお休みになる為、12/20(金)までにご連絡お願いいたします。 皆様には大変ご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。
2024.11.29
うさぎの膀胱結石
うさぎさんはカルシウム尿が多く、飲水量の低下等の原因で膀胱結石を生じることがあります。含有しているカルシウム量が多いためか、結石が大型化しやすく気づいた時には摘出手術が必要になることがあります。 今回紹介するうさぎさんも大きな膀胱結石で尿が出なくなり、急性腎不全を起こしていました。猫ちゃんの膀胱結石と異なり、女の子でも尿道が閉塞することが多い為注意が必要です。
2024.09.07
犬の腫瘍①(肝臓腫瘍: 結節性過形成)
年をとると動物も人と同じように癌にかかることが増えてきます。早くに発見できれば根治も見込める為、それぞれの動物の平均寿命の半分を過ぎたあたりからは定期的な健診をおすすめします。 今回はそのような癌の発見に少しでも早く気付けるように、当院に来院された小さながんサバイバーたちをご紹介していきたいと思います。 犬の肝臓腫瘍は無症状なことも多く、見つかった時にはすでに大きくなってしまっている場合が多く見られます。今回のワンちゃんも2年ほど前からお腹が張っているように思われていたようですが、病院でも指摘されなかった為気付かなかったようでした。 ぐったりしてご飯を食べないとの主訴で来院されたので各種検査を行ってみると、肝臓に大きな腫瘍があり、そこから腹水が生じているようでした。腹水が血様だった為開腹手術を実施したところ、肝臓の内側右葉が肥大し、壊死したところから出血していました。 肥大した肝葉ごと腫瘍を切除し、方形葉、尾状葉にも腫瘍性の変化が見られた為、部分切除を行いました。腫瘍を割ってみると多量の血液が出てきた為、悪性の腫瘍を覚悟していましたが病理検査の結果は結節性過形成という良性の腫瘤でした☺️ その後は体調も順調に回復しています。他の肝臓の部位にもびまん性に腫瘤が存在していた為、今後これらが壊死しないか注意深く見守っていきたいと思います。
2024.08.18
猫の尿管結石
猫の尿管は細く、尿石が生じることで詰まってしまうことがあります。これに気付かずにいると腎臓から膀胱へ尿が運ばれなくなり、腎臓が水風船のように膨らむ「水腎症」と呼ばれる状態になってしまい急性腎不全を引き起こします。 下の写真は手術前と手術後の腎臓のエコー画像です。黒い部分が尿ですが、腎臓がパンパンに腫れているのがわかります。 この猫ちゃんは長い間尿管結石があることが分からず、他の病院で慢性腎不全の治療として点滴をおこなっていた子でした。一度水腎症になってしまうと基本的に元の腎機能には戻りません。尿管結石が見つかった場合はすぐに手術をして結石を取り除く必要があります。 手術をする前と後で尿管造影検査を行いますが、術後は青丸で示した腎臓から赤線の尿管を経て黄色で示した膀胱に造影剤が流れているのがわかります。 術後は点滴の必要もなく、元気に過ごされている猫ちゃんを見て、本当に良かったと思います。
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