こんにちは!きたなか動物医院です。
今回、雄猫ちゃんの会陰尿道造瘻手術(エインニョウドウゾウロウシュジュツ)を行ったので病気も含めてご紹介します。
雄猫ちゃんの尿道はとても繊細で細く膀胱炎や尿道結石、尿道カテーテルの留置などで簡単に傷つきます。傷ついた尿道は治る過程で厚くなり、徐々に細くなってしまいます。重度になるとおしっこが全くでなくなり最悪の場合急性腎不全からの尿毒症で亡くなってしまうこともあります😱
今回の猫ちゃんは一度尿石症でおしっこが出なくなり他院で入院治療を行っていたようです。退院後も膀胱炎を繰り返していたため、来院されました。確認したところ、尿道はカテーテルも通らないほど細くなってしまっていました。
一度細くなった尿道は元には戻らないため、細くなった尿道を部分的に切除し尿道を拡張する会陰尿道造瘻手術を行いました。術後からは順調に排尿できるようになり、無事に退院できました👏
膀胱炎は原因によっては予防できる病気です。繰り返す膀胱炎でお悩みの際は早めに適切な対処をしてあげることが重要です!