今回TPLOを実施したのは10歳、3kgのミックス犬でした。突然歩けなくなったため、来院されました。(Instagramに動画を載せています)レントゲン上で明らかに脛骨の前方変位がみられたため、前十字靭帯断裂と診断し、TPLOを実施しました。
このわんちゃんは持病で糖尿病を患っていました。糖尿病の患者さんは感染症にかかりやすい上に結合組織が固まりづらいため、糸を使用しての関節外法は不向きと判断しました。
術中に膝関節内部を観察したところ半月板が大きく損傷しており内側半月板を切除する必要がありました。
術後の関節の不安定さは残りますが、2日目から歩けるようになり、退院としました。高齢犬ですが、飼い主様と一緒にまた歩けるようになり本当によかったと思います。